
・目や口をあけにくい
・食べ物の味(味覚)がわからない
・額にシワが寄せられない
・顔の筋肉がこわばり動かしにくい など・・・症状が起こるのが「顔面神経麻痺」です。
なぜ顔面神経麻痺が起こるのか?
顔面神経麻痺の原因は現在もはっきり解明されていないものもありますが、顔面神経麻痺には「中枢性」と「末梢性」があり、「中枢性」は脳腫瘍や脳梗塞などの合併症に見られます。これに対し「末梢性」は顔の末梢神経が何らかの障害を受けて発症します。
「末梢性」で一番多いものが「ベル麻痺」と呼ばれるもので、冷たい風にあたったり、ストレス、過度の疲労などによって起こることもあります。顔つきが左右対称でなくなり、顔の片側の筋力が低下します。
二番目に多いものが「ハント症候群」と呼ばれるもので、ウイルスによる感染から発症すると言われています。こちらは重症化することもあり、後遺症が残ることもあります。症状は顔の筋力低下だけでなく、激しい頭痛、耳の痛み、喉の痛みなどを伴うこともあります。
顔面神経麻痺に対する治療法は??
顔面神経麻痺は後遺症が残るものもありますが、8割くらいは自然治癒すると言われていますが、症状の程度や治癒期間は人によって違います。また顔への違和感や目が開けにくいなどの予後にも影響します。 発症してから治療を始めるまでの時間が遅くなれば遅くなるほど、予後にも影響するので治療開始は早ければ早い方がいいです。
もちろん神経外科などの病院の受信と併用して施術も可能なので、鍼灸治療も一つの選択肢として取り入れてみてください。 鍼灸治療では免疫力を高め、自然治癒力を高める効果もあります。
血行が良くなることで神経も修復し、顔の筋肉のこわばりを防いでいくので、免疫力を高めるよう、全身のツボに鍼をします。 鍼灸治療も発症してからの時間が早い方が効果は出やすいですが、数カ月、数年たっていても、口角の動きや目の動きなどが改善されることも多いですので、症状が出てから時間が経過していても一度ご相談ください。